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NECパソコンのハードウェアテストをする方法

NECパソコンのハードウェアテストをする方法

LAVIE・VERSAPRO対応!
NEC起動時ハードウェア診断の完全手順ガイド

NEC製パソコン(LAVIE・VERSAPRO等)には、Windowsとは独立して動作するハードウェア診断ツールが内蔵されています。本記事では、起動時のF2キー・F12キーからアクセスするNECのBIOS内蔵診断機能と、「PC診断ツール(NEC)」の操作方法、各テスト項目の詳細、エラーコードの読み方、修理業者への相談が必要なケースまで詳しく解説します。

1. NECパソコンのハードウェア診断ツールとは

NECパソコンには主に2種類のハードウェア診断方法があります。一つはBIOS(UEFI)レベルで動作するファームウェア内蔵の診断ツールで、もう一つはWindowsが起動している状態で使える「PC診断ツール」(プリインストールソフト)です。

BIOS内蔵の診断ツールはWindowsが起動しない場合でも使用でき、パソコンが物理的に問題を抱えているかどうかをハードウェアレベルから直接確認できます。一方、Windows上の「PC診断ツール」はより使いやすいGUIと詳細なレポート機能を持ちますが、OSが起動できる状態でのみ使用できます。

NECパソコンはNEC個人・NEC法人(NEC LAVIE)とNECパーソナルコンピュータ(旧NEC Lavie・VersaPro)の製品群があります。現在は「NEC LAVIE」ブランドのコンシューマー向け製品と、法人向けの「LAVIE Pro / VersaPro」に分かれています。

2. 対応製品ラインと診断ツールの概要

製品ライン 主な機種 診断ツールへのアクセス方法
LAVIE(コンシューマー向けノートPC) LAVIE N・H・S・X・Smart等 F2でBIOSセットアップ → Diagnostics、またはF12起動メニュー
LAVIE Desk(デスクトップ一体型) LAVIE Desk All-in-one(DA・HA等) F2またはF12キーから起動(機種依存)
VersaPro(法人向けノートPC) VersaPro J・R・タイプVA等 F2でBIOSセットアップ → Diagnostics、またはF12起動メニュー
LAVIE Pro(プレミアムノートPC) LAVIE Pro Mobile・LAVIE Pro Slim等 F2でBIOSセットアップ → Diagnostics

💡 NECパソコンのBIOS設定画面はインテルCoreプロセッサー世代や機種によって見た目が変わる場合があります。一部の機種ではAMI(American Megatrends)製、一部ではInsyde製のBIOSが使われており、メニュー構成が異なることがあります。

3. 起動時の診断ツールへのアクセス方法

方法① F12起動メニューから「診断プログラム」を選択する方法

1
パソコンを完全にシャットダウンし、電源ボタンを押して起動する

シャットダウン状態からの起動が必要です。スリープや再起動では診断メニューが正常に表示されない場合があります。

2
NECのロゴが表示されたらすぐに F12 キーを連打する

「NEC」または「LAVIE」のロゴが表示された瞬間からF12キーを素早く繰り返し押します。

3
起動メニューから「診断プログラム」または「PC Diagnostics」を選択する

Boot Menuが表示されたら、矢印キーで「診断プログラム」「PC Diagnostics」「HDD Diagnostics」等を選択してEnterキーを押します。

4
診断ツールが起動し、テストメニューが表示される

診断プログラムが起動すると、テストするコンポーネントの選択画面が表示されます。

方法② BIOSセットアップ(F2)からアクセスする方法

1
電源投入後、NECロゴが表示されたら F2 キーを連打してBIOSセットアップに入る

「NEC」または「LAVIE」のロゴが出たらF2キーを繰り返し押します。

2
BIOSセットアップ画面で「Advanced」または「Diagnostics」タブを開く

BIOSメニューの上部タブから「Advanced(詳細)」タブを選択します。機種によってはタブに「Diagnostics」が直接ある場合もあります。

3
「System Diagnostics」または「PC Diagnostics」を選択してEnterを押す

診断ツールが起動します。BIOSのバージョンによってメニュー名が異なることがあります。

⚠️ F12またはF2キーを押すタイミングがずれてWindowsが起動してしまった場合は、再起動せずにスタートメニューから「シャットダウン」を行い、電源オフ状態からやり直してください。「再起動」ではなく「シャットダウン」を選ぶことがポイントです。

4. 「NEC PC診断ツール」の起動手順(Windowsアプリ版)

Windowsが正常に起動する場合は、プリインストールされている「NEC PC診断ツール」を使ったハードウェア診断が簡単でおすすめです。

1
スタートメニューを開き「NEC」フォルダを探す

スタートメニューのアプリ一覧から「NEC」または「NEC Personal Computers」フォルダを開きます。

2
「PC診断ツール」をクリックして起動する

管理者権限が必要な場合はUACダイアログが表示されます。「はい」をクリックします。

3
診断するコンポーネントを選択し「診断開始」をクリックする

チェックボックスで診断したいコンポーネントを選択します。「すべて選択」をクリックすると全コンポーネントを一括で診断できます。

4
結果を確認し、必要に応じてレポートを保存する

診断完了後に「OK(正常)」または「NG(異常)」が表示されます。「レポート保存」ボタンからテキストファイルとして保存できます。

💡 PC診断ツールがスタートメニューから見つからない場合は、NECのサポートページ(121ware.com)にアクセスし、ダウンロードサービスからPC診断ツールを再インストールできます。

5. 診断メニューと各テスト項目の詳細

テスト項目 内容 所要時間の目安
メモリテスト RAM(メモリ)の全セルにデータを書き込み、正確に読み出せるかを検査します。「標準」と「詳細」の2モードから選択できます。 標準:10〜30分、詳細:30〜120分
ストレージテスト(HDD/SSDテスト) S.M.A.R.T.情報の取得・簡易読み取りテスト・詳細読み取りテストを実施します。 簡易:数分以内、詳細:1〜数時間
ディスプレイテスト 単色画面(赤・緑・青・白・黒)の順に表示し、輝点・暗点・色ずれがないかをユーザーが目視確認します。 5〜10分
キーボードテスト 画面上のキーボードマップで、押したキーが正しく入力されるかを確認します。 3〜5分
タッチパッドテスト タッチパッドの座標追従精度・左右クリック・スクロールジェスチャーの動作を確認します。 3〜5分
カメラテスト 内蔵Webカメラが正常に映像を取得できるかを確認します(カメラ搭載機種のみ)。 2〜3分
オーディオテスト 内蔵スピーカーとマイクが正常に動作するかを確認します(テスト音声を再生)。 2〜5分
バッテリーテスト(ノート型のみ) バッテリーの設計容量と現在の充電容量を比較し、劣化度を測定します。 10〜20分
ネットワークテスト LANアダプターとWi-Fiモジュールのハードウェアレベルの動作を確認します。 3〜5分

6. メモリテストの詳細手順

メモリテストはハードウェアの問題を特定する上で最も重要なテストの一つです。NECの診断ツールでは「標準テスト」と「詳細(フル)テスト」の2つのレベルから選択できます。

メモリ診断の実行手順

1
診断ツールのメインメニューから「メモリ」を選択する

F12起動メニュー版またはBIOSセットアップ版の診断ツールを起動し、メモリテストを選択します。

2
テストモードを選択する(標準または詳細)

急いで確認したい場合は「標準テスト」、確実に全セルを検査したい場合は「詳細テスト」を選択します。

3
テストが自動で進行する(操作不要)

テスト中は進捗バーが表示されます。テストを途中で止めると正確な結果が得られません。

4
結果を確認する(PASS / FAIL)

「PASS」ならメモリに問題なし。「FAIL」の場合はエラーコードとエラーが発生したアドレスが表示されます。エラーコードを記録して対処を行います。

✅ メモリが複数枚(デュアルチャネル等)搭載されている場合は、1枚ずつ抜いてテストを繰り返すことで不良のメモリを特定できます。全スロットでエラーが発生する場合はメモリスロット自体(マザーボード)の問題の可能性があります。

7. ストレージ(HDD/SSD)テストの詳細手順

ストレージテストはHDDまたはSSDの健全性を確認する重要なテストです。NECの診断ツールには「S.M.A.R.T.テスト」と「実読み取りテスト」が含まれています。

S.M.A.R.T.テストについて

S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)はHDD/SSDが内部で記録している自己診断データです。診断ツールはこのデータを読み取り、ドライブがエラーフラグ(代替セクター数・ペンディングセクター数・訂正不可能エラー数等)の閾値を超えていないかを確認します。S.M.A.R.T.が「Warning(警告)」または「Failed(失敗)」の場合、ドライブはすでに限界に近づいているか故障しています。

実読み取りテストについて

実読み取りテストでは、ストレージ全体のセクターに対して実際に読み取り操作を行い、エラーセクターの有無と読み取り速度の著しい低下がないかを確認します。この「詳細テスト」はHDDの場合1TB容量で2〜4時間程度かかります。SSDは通常数分〜30分程度で完了します。

⚠️ ストレージのS.M.A.R.T.テストでエラーが検出された場合は、「詳細テスト」を実行する前にまずデータのバックアップを優先してください。詳細テストの実行中にドライブが完全に壊れてしまう可能性があります。

8. テスト結果の読み方とエラーコード表

NECの診断ツールで表示されるエラーコードはテストの種類によって形式が異なりますが、一般的に英数字の組み合わせとなっています。

エラーコード(例) 対象コンポーネント 意味と対処方法
MEM-XXXX メモリ(RAM) 指定アドレスのメモリセルに不良がある。メモリの抜き差し・交換を試みる
HDD-XXXX / SSD-XXXX ハードドライブ・SSD 不良セクターまたはS.M.A.R.T.エラー。直ちにバックアップ後ドライブ交換
SMART-W(警告) HDD・SSD ドライブの健全性が低下しつつある。近いうちに交換を検討
SMART-F(失敗) HDD・SSD ドライブが自己診断で失敗を検出。速やかにバックアップとドライブ交換
DISP-XXXX ディスプレイ 画面に輝点・暗点・色ムラが確認された(ユーザー判定)。ディスプレイ交換
BAT-XXXX バッテリー バッテリー容量が設計容量の80%以下。バッテリー交換を検討
KB-XXXX キーボード 特定キーの入力不良。キーボードの清掃または交換

エラーコードが表示された場合は、コードをメモまたは撮影しておき、NECサポート(121ware)への問い合わせ時に伝えると対応がスムーズです。エラーの詳細コードから、サポート担当者が具体的な修理方法を案内してくれます。

9. テスト実行時の注意事項とQ&A

テスト前の確認事項

  • ノートPCの場合は必ず電源アダプターを接続してからテストを実施する
  • 接続している周辺機器(USBメモリ・外付けHDD・プリンター等)はすべて取り外す
  • 実行中はスリープ・休止状態に入らないよう電源設定を変更しておく
  • テスト中は他の操作を行わず、画面の指示に従って進める
  • エラーコードは必ず記録しておく(写真撮影が便利)

よくある質問

Q. F12キーを押しても「診断プログラム」の選択肢が出ない。ハードディスクしか表示されない。
A. 診断ツールのパーティション(リカバリー領域)が削除されている可能性があります。また、「高速起動(Fast Boot)」が有効になっているとF12が認識されない場合があります。BIOSセットアップ(F2)から「高速起動」を無効にしてから再試行してください。

Q. PC診断ツールが起動しない・アプリが見当たらない。
A. NECのサポートページ(121ware.com/support)にアクセスし、機種の型番を入力して「ダウンロード」からPC診断ツールを再インストールしてください。

Q. 診断ツールが途中で止まる・フリーズする。
A. ストレージまたはメモリに重大な問題がある場合、診断ツール自体がフリーズすることがあります。この場合はデータのバックアップを最優先に行い、専門業者への相談をおすすめします。

Q. すべてのテストが「PASS(正常)」なのにパソコンの動作が不安定。
A. ハードウェアの問題ではなく、Windowsのシステムファイルの破損・ウイルス感染・ソフトウェアの競合等が原因の場合があります。Windowsの「システムファイルチェッカー(SFC)」や「DISM」コマンドによる修復を試みてください。

10. 専門業者への依頼が必要なケース

  • ストレージのS.M.A.R.T.テストでFAILED(失敗)が表示された場合
  • メモリテストでエラーが検出されメモリを交換しても改善しない場合(スロットの問題)
  • 診断ツール自体が起動しない、または途中でフリーズする場合
  • バッテリーテストで「設計容量の60%以下」と表示されパソコンが安定動作しない場合
  • ディスプレイの輝点・暗点が多数見つかり、使用に支障が出ている場合
  • ネットワークテストでエラーが検出され、Wi-Fiカードが認識されなくなった場合

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参照元・参考資料

  1. NEC LAVIE サポート. "PC診断ツールの使い方". 121ware.com サポート. <https://121ware.com/support/>
  2. NEC LAVIE サポート. "ハードウェア診断の実行方法(起動時)". 121ware.com サポート. <https://121ware.com/support/>
  3. NEC LAVIE サポート. "LAVIEパソコンの起動時にBIOS設定画面を表示する方法". 121ware.com サポート. <https://121ware.com/support/>
  4. NEC LAVIE サポート. "メモリのチェック方法". 121ware.com サポート. <https://121ware.com/support/>
  5. NEC LAVIE サポート. "ハードディスク(SSD)の診断と確認方法". 121ware.com サポート. <https://121ware.com/support/>
  6. NEC LAVIE サポート. "PC診断ツールのダウンロード". 121ware.com ダウンロードサービス. <https://121ware.com/support/download/>

最終更新日:2026年6月 執筆:TeraWin パソコン修理スタッフ