BitLockerの暗号化キーがわからない場合の探し方

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BitLockerの暗号化キーがわからない場合の探し方

BitLockerの回復キーがわからない!
全ての保存先を確認する完全ガイド

「BitLockerの回復キーを入力してください」という画面で止まってしまった…。この記事ではBitLockerの回復キーが保存されている可能性のある全ての場所を順番に確認する方法を解説します。

1. BitLockerと回復キーとは何か

BitLockerとは、Windowsに搭載されているディスク暗号化機能です。ドライブ全体を暗号化することで、パソコンを紛失・盗難された場合でも、正規のユーザー以外がデータにアクセスできないようにします。Windows 10/11のProおよびEnterprise(Business)エディションで使用でき、最近ではHomeエディションでも「デバイスの暗号化」という名称で有効化されることがあります。

BitLockerが有効化されたパソコンでは、通常はTPM(Trusted Platform Module)というチップが認証を担当しているため、正常に起動している間はユーザーが意識することなく暗号化・復号が行われます。しかし、ハードウェアの変更(マザーボード交換、BIOS設定変更)、ファームウェアの更新、複数回の起動失敗、TPMのリセット、パスワードの変更などのイベントが発生すると、BitLockerが「通常と異なる状態」を検出してロックがかかり、回復キーの入力を要求します。

回復キー(BitLocker回復キー)は、48桁の数字で構成されるコードです。このキーは暗号化設定時に自動的に生成されます。Microsoftアカウントへのオンライン保存、USBメモリへの保存、テキストファイルへの保存、印刷のいずれかの方法で保存するよう求められます。このキーを紛失すると、暗号化されたドライブのデータへは原則としてアクセスできなくなります。

BitLocker回復キーの例(48桁の数字)

123456-789012-345678-901234-567890-123456-789012-345678

📌 BitLockerの回復キーは「回復キーID」とセットで管理されています。BitLockerのロック画面には「キーID(最初の8桁)」が表示されており、複数の回復キーが保存されている場合にどれを使えばいいかを特定するために使います。

2. 回復キーの入力が求められる状況

BitLockerが突然ロックされ、回復キーの入力を求められる状況には以下のようなものがあります。

状況 具体的なケース
ハードウェアの変更 マザーボードの交換・修理、RAM・SSDの増設・交換、外付けデバイスの接続変更
ファームウェアの変更 BIOSのアップデート、UEFI設定の変更、セキュアブートの有効化・無効化
起動の失敗 Windowsが正常に起動できなかった(複数回繰り返した場合)
TPMの問題 TPMのリセット、TPMの更新、TPMなしでの起動試行
認証方法の変更 PINやパスワードの変更、Windowsアカウントの変更
Windowsの修復 回復環境(WinRE)からの修復作業、チェックディスクの実行
別のPCへの接続 暗号化されたドライブを別のパソコンに接続した場合

3. Microsoftアカウントで確認する方法

自宅のパソコンでMicrosoftアカウント(@outlook.jp, @hotmail.com, @live.jp, @microsoft.comなどのメールアドレス)でサインインしていた場合、BitLockerを有効化した際に自動的にMicrosoftのサーバーに回復キーがバックアップされていることが非常に多いです。これが最も手軽に確認できる方法です。

1
別のデバイス(スマートフォン・タブレット・別のPC)を用意

ロックされているPCとは別のデバイスでブラウザを開きます。

2
Microsoftアカウントの回復キーページにアクセス

ブラウザで「https://account.microsoft.com/devices/recoverykey」にアクセスします。

3
Microsoftアカウントでサインイン

パソコンに登録していたMicrosoftアカウントのメールアドレスとパスワードでサインインします。

4
回復キーの一覧を確認

サインインすると登録されているデバイスの一覧と、それぞれに紐づく回復キーが表示されます。「キーID」でロック画面に表示されているIDと一致するものを探して入力します。

⚠️ Microsoftアカウントに複数のデバイスが登録されている場合、どのデバイスの回復キーかを「キーID(最初の8桁)」で照合してください。ロック画面に表示されているキーIDと一致するものを使用します。

Microsoftアカウントの回復キーページに表示される情報には「デバイス名」「キーID」「回復キー」「バックアップ日時」が含まれます。デバイス名がわかりにくい場合は、バックアップ日時やキーIDで照合しましょう。Microsoftアカウントにサインインした複数のWindowsデバイス(会社PC・自宅PC・タブレット)の回復キーがすべてここに保存されているケースもあります。

4. Azure Active Directory(職場・学校アカウント)で確認

会社や学校から支給されたパソコン、または職場・学校のアカウント(@会社名.co.jpなど)でWindowsにサインインしていた場合、BitLockerの回復キーはAzure Active Directory(Azure AD、現在はMicrosoft Entra IDとも呼ばれます)に保存されている可能性があります。

会社・学校のIT管理者に確認する

職場・学校のITサポート窓口(ヘルプデスク)や情報システム部門に問い合わせてください。管理者はAzure ADの管理ポータルからデバイスに紐づいたBitLocker回復キーを確認できます。問い合わせ時には「デバイス名」「シリアルナンバー(パソコン底面に記載)」「使用しているアカウントのメールアドレス」を伝えると対応がスムーズです。

自分でAzure ADポータルから確認する

Azure AD管理者権限がある場合は、Azure ポータル(https://portal.azure.com)にサインインし、「Azure Active Directory」→「デバイス」→対象のデバイス→「BitLocker キー」から確認できます。ただしこれは管理者権限が必要な操作です。

5. USBメモリに保存した回復キーを探す

BitLockerを設定した際に「USBフラッシュドライブに保存する」を選択した場合、回復キーはUSBメモリにテキストファイル(.bek形式または.txtファイル)として保存されています。

USBメモリを探す

BitLocker設定時に使用したUSBメモリを探してください。複数のUSBメモリをお持ちの場合は、1つずつ別のパソコンに接続して確認します。ファイル名は「BitLocker Recovery Key [キーID].bek」または「BitLocker Recovery Key [キーID].txt」という形式になっています。テキストファイルの場合はメモ帳で開くと回復キーが表示されます。

なお、USBメモリに保存された.bekファイルはそのままBitLockerのロック解除に使用することもできます。BitLockerのロック画面でUSBメモリを接続すると、自動的にファイルを読み込んで解除できる場合があります。

✅ USBメモリが見つかった場合は、回復キーの内容を紙にも書き留めて保管し直すことをおすすめします。USBメモリは物理的な破損やデータ消失のリスクがあるため。

6. 印刷・保存した回復キーファイルを探す

BitLocker設定時に「ファイルに保存する」または「印刷する」を選択した場合、回復キーはパソコン内のファイルまたは印刷された紙として保存されています。

ファイルに保存した場合

別のパソコンからファイルが保存された場所にアクセスできる場合(ネットワークドライブ、外付けドライブ、別のパーティション)は、保存先を探してみましょう。ファイル名は「BitLocker Recovery Key [キーID].txt」という形式です。保存時の場所を覚えていれば直接アクセスできますが、覚えていない場合はドキュメントフォルダや重要ファイルを保存する習慣がある場所を確認してください。

印刷した場合

回復キーを印刷した紙を探します。パソコン購入時や設定時の資料と一緒に保管されているケースが多いです。「BitLocker回復キー」と書かれた紙、または長い数字が印刷された紙が見つかれば、それが回復キーです。

7. Active Directory(企業・組織のシステム管理者)に確認

企業内のActive Directory(AD)環境で管理されているパソコンの場合、グループポリシーによりBitLockerの回復キーがADに自動バックアップされている場合があります。

この場合の対処方法は、社内の情報システム部門またはシステム管理者への連絡となります。管理者はActive Directoryの管理コンソール(ADUC)を使って、対象コンピューターオブジェクトの「BitLocker回復」タブから回復キーを取得できます。問い合わせの際には、パソコンのコンピューター名、型番、使用者情報を伝えてください。

8. 回復キーIDから特定する方法

BitLockerのロック画面には「キーID(回復キーIDの最初の8桁)」が表示されています。このIDは、複数の回復キーが保存されている場合(Microsoftアカウントに複数のデバイスが登録されている場合など)に、どのキーが使えるかを照合するために非常に重要です。

キーIDの確認と照合

ロック画面に表示されているキーIDをスマートフォンで撮影または書き留めます。その後、Microsoftアカウントの回復キーページや手持ちのファイルで、キーIDの最初の8桁が一致するものを探します。キーIDが一致すれば、その回復キーが対象ドライブのキーです。

Windowsが起動している別の環境からの確認(Windows起動可能な場合)

もし別のWindowsパソコンが手元にある場合や、問題のPCがWindowsの回復環境から操作できる場合、コマンドプロンプトで「manage-bde -protectors -get C:」と入力することで回復キーIDを確認できます(回復キーそのものは表示されません)。

9. 回復キーが見つからない場合のリスクと選択肢

すべての保存先を確認しても回復キーが見つからない場合、残念ながら暗号化されたドライブのデータへのアクセスは非常に困難になります。BitLockerの暗号化はAES-128またはAES-256という非常に強力な暗号化規格を使用しており、回復キーなしに総当たりで解読することは現実的には不可能です。

🚨 回復キーが見つからない場合、BitLockerで暗号化されたドライブのデータを回復することは技術的に非常に困難です。いかなる業者であっても「回復キーなしで必ずデータを取り出せる」と言うのは信用できません。

選択肢1:Microsoftサポートへの相談

稀なケースではありますが、Microsoftのサポート(1-800-642-7676またはhttps://support.microsoft.com)に相談することで、アカウントとデバイスの照合により回復キーが見つかる場合もあります。Microsoftアカウントへのアクセスに問題がある場合(パスワードを忘れた等)も、まずアカウントの回復を試みることをおすすめします。

選択肢2:ドライブをフォーマットして再インストール

データを諦める場合は、Windowsのインストールメディア(USBメモリ)を作成してクリーンインストールをおこなうことができます。BitLockerで暗号化されたドライブはインストール時にフォーマット(初期化)することができ、新たにWindowsをインストールして使用を再開できます。この場合、ドライブ内のデータはすべて失われます。

選択肢3:専門業者への相談

データ復旧の専門業者に相談することもできます。ただし、BitLockerの暗号化解除は技術的に非常に難しく、多くの場合「回復キーなしでは対応不可」という回答になります。費用をかける前に、まずすべての保存先を再度確認することをおすすめします。

10. BitLockerに関する予防策と管理方法

BitLockerのロック問題で困らないために、事前にしっかりと回復キーを管理しておくことが重要です。

回復キーを複数の場所に保存する

回復キーは「なくしても別の場所から取り出せる」ように、複数の方法で保存することを推奨します。Microsoftアカウントへのオンライン保存、印刷して大切に保管、外付けドライブへの保存、など2〜3箇所に保存しておくと安心です。

現在の回復キーを確認・バックアップする方法

Windowsが正常に起動している状態で、現在のBitLocker回復キーを確認・バックアップする方法を紹介します。コントロールパネル→「BitLockerドライブ暗号化」を開き、「回復キーのバックアップ」をクリックします。表示されるメニューから「Microsoftアカウントに保存する」「USBフラッシュドライブに保存する」「ファイルに保存する」「回復キーを印刷する」から希望の方法を選択できます。

BitLockerが自動的に有効になるケースへの注意

Windows 11 HomeおよびPro搭載の新しいパソコンでは、初回セットアップ時にMicrosoftアカウントでサインインすると、「デバイスの暗号化」が自動的に有効になることがあります。ユーザーが意識しないままBitLockerが有効化されているケースが増えています。設定→システム(またはプライバシーとセキュリティ)→「デバイスの暗号化」で現在の状態を確認できます。

  • BitLockerが有効かどうかを定期的に確認する
  • 回復キーをMicrosoftアカウントに保存済みかどうかを確認する
  • BIOSアップデートやハードウェア変更をおこなう前に回復キーを準備しておく
  • 修理業者に預ける前に必ずBitLockerの状態とキーを確認・記録する
  • パソコンを売却・廃棄する際はBitLockerを解除してからフォーマットする

⚠️ パソコンを修理に出す際にBitLockerが有効のままだと、修理後の動作確認ができなかったり、再びロックがかかって回復キーが必要になることがあります。修理前にはBitLockerを一時的に無効化するか、回復キーを必ず手元に準備してから依頼しましょう。

BitLockerのロックでお困りの方、回復キーの確認方法がわからない方は、TeraWinにご相談ください。
データ保護を最優先にした丁寧なサポートをご提供します。

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最終更新日:2025年6月 執筆:TeraWin パソコン修理スタッフ

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